史伝伊藤博文(下) 三好 徹
2016.02.28 Sunday 19:59
史伝伊藤博文(下) 三好 徹




◎ あらすじ
伊藤博文は、盟友井上馨とともに、山県有朋、大隈重信、板垣退助などと、時に協力しながら、時に対立しながら日本を導いていく。
そして、伊藤博文を中心とした日本政府は、朝鮮半島をめぐっての対立から、日清戦争・日露戦争へと突入することとなる。

◎ 感想
下巻は、前半に比べ、ロシアという敵役が出てくることで、話がわかりやすくなってきた印象。
ロシアの覇権主義の侵攻を食い止めるため、日本は挑戦に進出する。
朝鮮をロシアに抑えられたら、日本も危機に落ちいることは明白だった。
ただ、そのため朝鮮半島の人たちが大国にはさまれ、犠牲になった部分は否めない。
この本を読む限りでは、朝鮮人が伊藤博文の暗殺を考える理由もわからないではない。
おそらく、伊藤博文自身もそういうこともあるだろうという覚悟の上の行動だったのでは。
きっと、誰かがやらなければならないことを、まさに命をかけて取り組んだ政治家、それが伊藤博文か。

◎ オススメ度
☆☆☆☆ (5点満点)
 
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史伝 伊藤博文(上) 三好 徹  
2016.02.21 Sunday 18:01
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史伝 伊藤博文(上) 三好 徹



◎ あらすじ
長州藩の可旧藩士であった伊藤は、吉田松陰の元、松下村塾に学び、高杉晋作の奇兵隊に参加するなど、幕末の志士として活動する。
明治維新の政府に木戸孝允を中心に長州閥として参加するが、次第に大久保利通に共感を覚えるようになる。
木戸・大久保の死後は、明治憲法の制定など、事実上の宰相として活躍し、後に初の内閣総理大臣に就任する。

◎ 感想
伊藤博文って、千円札の人だったり、初代の内閣総理大臣、韓国人に暗殺されたなど、断片的な情報は知っているが、具体的にどんな人物で、何をしたのかって、全然知らない。
学校でも、あまり教えてもらった記憶もない。
本でも、坂本龍馬や西郷隆盛などの小説などはあっても、明治政府成立後の話ってあまりない。
ということで、興味があって読み始めたが、とにかく細かい。
そのため、政治の話や人間関係の話などが多く、暗い感じ。
それだけ複雑な時代だったということなのであろうが、史伝ということもあり、面白みは全くない。
それだけに、読んでいてもなかなか前に進まず、読み終えるのに苦労した。
ただ、この時代における傑出した政治家であることは伝わってきた。
おそらく、後世でより評価されるべき人物なのであろう。

◎ オススメ度
☆☆ (5点満点)
 
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それぞれの断崖 小杉健治
2016.02.21 Sunday 17:54
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それぞれの断崖  小杉健治


 
◎ あらすじ

志方恭一郎は、家庭で長男の家庭内暴力という問題に悩まされていた。
そんな、志方に親身になってアドバイスをしてくれていたのは、取引先の丹野だった。
その丹野と友情のようなものを抱きながら、大きな取引を進めていた矢先に、志方の会社の都合で丹野の立場を完全に潰すような状況となる。
その問題のさなかに、長男が何者かに殺されるという事件が起きる。
状況が複雑化する中、息子殺しの容疑をかけられ、家庭が崩壊していくなど、志方の周りの状況は悪化の一途をたどる。

◎ 感想

最初は、少年法における加害者と被害者をめぐる世の中の理不尽、自分の力ではどうしようもない世論、あがけばあがくほど泥沼に入り込んでいく状況など、もし自分が同じような状況に置かれたら、どう対処すればよいのだろう、どういう行動をとることが正解なのだろう、と考えさせられた。

後半は、うってかわった展開になり、ちょっと現実的ではなかったし、賛否両論があると思うが、心理描写などがそれなりに納得できるものであったため、一気に読みすすめられた。
大津の事件などもあったが、凶悪な少年犯罪というものに対しての解決の出口とは、どこにあるのだろうか。
被害者家族のただ耐えるしかない、という理不尽について、あらためて考えさせられた。

◎ おすすめ度
☆☆☆☆☆ (5点満点)
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星籠の海(下)  島田荘司
2016.02.21 Sunday 17:40
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星籠の海(下) 島田荘司



◎あらすじ

瀬戸内海周辺を舞台に、様々な事件が発生する。

そして、その事件の一つ一つが、ある宗教の主宰であるパクにつながっていく。

パクの野望を見抜いた御手洗は、パクを捕まえるために奮闘する。

◎感想

漫画の原作という感じ。

引き込まれる要素もあるが、終わってみたら、結局なんだったんだという感じ。

読んでいて、自然と話が結びついていくというよりは、あっちこっちからかき集めて、つじつま合わせしている感じ。

そのつじつま合わせのような話を、推理力で解いていく主人公も、ちょっと現実感がとぼしい。

まあ、とにかく、民間人にこき使われる警察が悲しすぎる。

このシリーズが好きな方なら、という感じ。


◎ オススメ度  ☆☆ (5点満点) 





 
 
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星籠の海(上) 島田荘司
2016.02.13 Saturday 16:41
星籠の海  島田荘司



◎ あらすじ

瀬戸内海に浮かぶ小島、興居島。
この小さな島に身元が不明の死体が、続々と流れ着く。
この怪事件の相談を受け、調査に向かう御手洗と石岡。
科学的な操作で、死体の出どころを突き止めるが、そこでは宗教団体を隠れ蓑にした恐ろしい陰謀が進行中だった。

◎ 感想

この作者の作品は、初めてだったので、登場人物なども前知識が全くなかったのだが、シャーロックホームズの和製現代版ですね。
推理で、何事も解釈していくスタイル。
ただ、あまりにも、推理や人間観察が性急で、ちょっと引いてしまう部分もある。
話の展開も、面白いのだが、あっちへ飛び、こっちへ飛び、が多すぎて、なかなかついていきにくい。
一つ一つのエピソードは、それぞれおもしろい。
ただ、最後は当然リンクしてくるのだろうが、また違う話か、という感じ。
でも、全体を見れば、芝居がかったところが、鼻につく部分もあるが、面白い。

◎ おすすめ度

☆☆☆☆(5点満点)

 
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沈黙の人 小池真理子
2016.02.13 Saturday 16:34
沈黙の人 小池真理子



◎ あらすじ

三國衿子の父、三國泰造は老人介護施設「さくらホーム」で、85歳で死んだ。

衿子は、泰造にとっては、先妻の子であった。

泰造は、後妻である華代との間に子供が出来たために、先妻である久子と離婚し、衿子は母久子と共に2人で暮らしてきた。

当時の衿子にとっては、父はわずらわしい存在でしかなかった。

しかし、父泰造がパーキソン病を患い、施設で暮らすようになって、衿子は父が自分に向けていた深い愛情を知ることになる。


◎ 感想

なにか、すごくストーリー的に面白いというわけではない。

でも、文章から、すごく現実感が伴う小説。

こうなったら、大変だろうなあ、とか、年をとっても、病気になっても、生きているということだけで、その人にしかわからない人生というものがそれぞれにあるんだなあ、とか、親の気持ちってそうなんだろうなあ、とか様々なことを考えさせてくれる小説。

話も読みやすく、結構一気に読み終えた。


◎ オススメ度

☆☆☆☆  (5点満点)
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そして帝国は消えた  落合信彦
2016.01.24 Sunday 12:11
そして帝国は消えた 落合信彦
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◎ あらすじ

ゴルバチョフ体制のソビエト連邦は、ロシアなど各共和国などの離反も相次ぎ、表向きこそ国家の体をなしてるもの、内情はバラバラの状態になっていた。
商社から独立し、投資会社の代表である城島は、ルーブルの価値を破綻させることで、ソ連を崩壊に導く、という計画を企てる。
一方、ソ連の宿敵でもあるアメリカでも、ザ・セイクレッド・ウォリアーズというアメリカ実質的に動かしていると自負するエリート集団が、同じような計画を企ていた。
そんな、城島の前に、一人の美しいロシア人女性があらわれ、城島は心を惹かれていく。

◎ 感想

政治家は、実名で出てくるし、世界を舞台に描かれたスケールの大きい作風が特徴ではあるが、いかんせん、恋愛が絡んだ話になってくると、三流のメロドラマになりがちなのが、この作者の特徴に感じる。
基本的には、好きな作者ではあるが、メロドラマいらんだろう、と毎回思ってしまう。
作品のエッセンスとして、作者は必要と感じているのだろうが、興ざめする。
今回の話は、結論もなんか乱暴な感じ。
読後、う〜ん、という感じだった。

◎ オススメ度
☆☆  (5点満点)
 
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炎の商社マン(上) 小林 真一
2016.01.24 Sunday 12:06
炎の商社マン(上) 小林 真一

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◎ あらすじ
不遇の時期を耐えた中原が、会社を食い物にして腐らせていく輩を、その実力で排除していく。

◎ 感想
う〜ん、相性ですかね。
読んでいて、苦痛になるような作品でした。
素人っぽい文章や延々と続く中身のない話。
もっと世界を舞台に活躍するビジネスものかと思っていたのでガッカリ感がたっぷり。
当然下巻もあるのですが、時間の無駄と思って断念。

◎ オススメ度
☆ (5点満点)
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賑やかな天地 下  宮本輝
2016.01.12 Tuesday 02:03
賑やかな天地  宮本輝



◎ あらすじ
聖司は、発酵食品に関する取材などをすすめながらも、人妻である美佐緒に惹かれていく。
そんな聖司の周りでも、様々な人の様々な人間模様が描かれていく。

◎ 感想
基本的には、面白い、と思う。
最近の宮本作品としては、能書きみたいな記述も相変わらず多いものの、まあまあ我慢できる。
しかし、これも最近の作品に見られる傾向だが、終わりが判然としない。
いくつものストーリー、トピックがあるにもかかわらず、どれも起承転のどこかで終わってしまっていて、結がないので読み終わったあとの物足りなさがすごくある。
発酵食品のエピソードとかあんなに書くのなら、もうちょっと本筋をしっかり書いて欲しい。

オススメ度
☆☆ 5点満点
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賑やかな天地 上  宮本 輝
2015.12.27 Sunday 16:28
賑やかな天地 上 宮本 輝



◎ あらすじ

船木聖司は、フリーの編集者。
編集者といっても、一般に販売される雑誌や本などではなく、個人的に依頼されることの多い豪華限定本の編集を取り扱っていた。
その聖司の元に、今の聖司のスポンサー的存在でもある松葉から、発酵食品に関する本の依頼を受ける。
聖司は、友人のカメラマン桐原、助手の寺沢、料理研究家の丸山達と、各地を取材に回る。
そんな中、ふとしたきっかけで、大前美佐緒という女性をしることとなり、聖司は美佐緒に心をひかれていく。


◎ 感想

最近読んだ宮本輝の作品の中では、すごい読みやすかった。
うんちくなども含まれているが、それ程しつこくなく、最近感じていた、これ本筋となんにも関係ないだろ、と異様な違和感を感じることもなかった。
主人公のプライベートな部分と仕事に関する部分が同時進行しているが、どちらも結論的なものがどこに向かっているのか、この先どうなっていくのだろうという興味は惹かれる内容だった。
読み始めると止まらなくなるというようなおもしろさではないが、宮本輝らしい味わいのある本のような気がしている。
後半に期待。

◎ オススメ度
☆☆☆☆ (5点満点)
 
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